京都桃玄では魚袋も
すべてのランクのお人形に付けています。
おがみ足にして
足袋をはかせています。
股紐も付けています。
唐衣の裏は全て正絹武田菱を使用しています。
唐衣仕立上がり。
基本的に桃玄の全てのランクのお人形に背縫いが入ってます。
師匠から受け継いだ技術です。
袖口は接着は致しません。
唐衣と表衣の間。
表衣と五つ衣の間。
五つ衣の袖の間も。
基本的に人形の大小に関わらずこの技法を用いています。
http://www.kyoto-tougen.com/e337045.html
↑ 以前の工房日記に載せた超小さい人形です。
私が若い時に師匠が
「この袖口を止めないのが京人形の最低限の技術」と言われました。
また「組み立てから出来上がり迄、完成の形を(袖口が開かないよう)思い描きながら作業なさい!」とも。
着せつけの時の木毛や綿の詰め加減。
第一関節の曲げる力加減。
第二関節を曲げる時の人形の肘に当てる目打ちの力加減に角度。
師匠は人形を作る順序や説明をしてくれました。
が、解ると出来るは全く別のものだと痛感させられました。
初めて腕折をした時の事を覚えています。
当時、握力65kgで懸垂も20回は出来る程の腕力の私が人形の手を曲げる事が出来なかったのです。
いえ、曲がったことは曲がったのですが、、、
悲惨なものでした。
師匠は「この技術、袖口の接着はしないを一生続けなさい」と。
「一度、楽を覚えると後は技術の低下のみ」だと言われました。
きっとそうでしょう。接着してしまうと本当に仕事は楽になると思います。
束帯仕立(そくたいじたて)とは殿様の上着のことです。
私、桃玄の殿様は全てのランクにこの束帯仕立てにしています。
本当に着せることが可能な様に縫製し木胴(もくどう)に着せ付けます。
木胴は製造工程 →
http://www.kyoto-tougen.com/c14294.htmlで紹介しています。
中身がどんな物かもご覧下さい。
◎お好みの生地(色・柄)でオーダーメイド承ります。